真夏 at the hostclub - 前編 - 「環様の夏のご予定などは有りますの?」 「何も無いよ。姫の為に、全て空けてあるのだから」 「えっ・・・・・・・」 「本当さ。姫、夏の予定はどうする?」 「環様っ・・・」 「はい、お花っ**」 「キャー// ハニー君、ありがとうっ」 「光君と馨君って、どのくらい仲良いの??」 「どれくらいって・・・・・どれくらいなのかな?光?」 「そりゃぁ、言い表せれないくらいに決まってるだろ」 「光っ・・・」 外は炎天下。 真夏の日が差す今日この頃。 南校舎の最上階にある、冷暖房の整っている第三音楽室にて。 いつものようにホスト部の美麗男子達は、 見ていて飽き飽きしてくるホストっぶりを発揮していた・・・。 こんな日々が打ち壊されるなんて、今の部員達には想像すらなかった。 事件はある日の部活終了後に鏡夜(と、環)から話された。 『は!?一時新入部員?!』 「何でも、理事長の孫がフランス留学していて、この夏休みだけ帰ってくるらしく一時的にウチの部で預かって欲しいと。」 「スポーツ万能、成績優秀、家柄最高ってわけで一応、1-Aらしいんだけどな。光・馨・ハルヒ、知ってたか?」 「理事っつーことは、月野宮?」 「そんな奴、いなかったっけ?光〜。」 「確かいたよな。・・・・・・・・うーん。」 「月野宮 幸次郎。」 『それだっ!!』 「ハルヒ、良く知ってたな〜。流石、俺の娘っ!」 「人の名前覚えるのは得意なんです。先輩の娘ではありません。」 いつもと何一つ変わらない、冷たい空気が。 「ところで、何で一時的に帰ってくるのに部活なんか入るんですか?」 「暇が大嫌いらしいんだよ。だから、やる事が欲しい と理事に申し付けていたようだ。」 「で、理事が、運動部は忙しいし、文化部で孫が気に入りそうなものも無い。=最後のホスト部らしいぞ」 『はぁ!?最後!?ふざけるなっ!!』 「まぁまぁ。理事長が部費を多めにしてくれるって言ってたから。OKしたし。まぁ、頼んだよ。1-A三人衆。」 鏡夜先輩と理事長の裏取引の件は聞いていない事にして、部員達は下校していった。 「初めまして。フランスから一時帰国しました。月野宮幸次郎です。僅か一ヵ月半ほどですが宜しくお願いします。」 そして、一時新入部員がやって来た。 「ようこそ、ホスト部へ。一時ですがどうぞ宜しく。部長、2-A、須王環です。」 「副部長、同じく2-A、鳳鏡夜だ。」 「ぼくは、3-A、埴ノ塚光邦だよ**」 「同じく3-A、銛ノ塚崇。」 『月野宮君と一応同じクラス、1-Aの常陸院光・馨でーす』 性別の壁など気にせずいつものようにホストっぶりを発揮する部員達。 「えと、1-Aの藤岡ハルヒです。」 今までつーんとしていた月野宮君の目の色が変わった様に部員達にはみえた。 「君が藤岡ハルヒ!!」 「え、ああ、まぁ・・・」 イキナリ肩を掴まれたから訳がわからない・・・。 環、お父さんセンサーが反応する。 「君には一度逢っておきたくってね〜。こんな所で逢えるなんて光栄だよ」 「はぁ、そうですか・・・・・」 「色々と話したいことがあるから、よろしくね」 「え、あ、よろしくおねがいします」 「君には一度逢っておきたくってね。こんなところで逢えるなんて光栄だよっ!!」 「色々と話したいことがあるから、よろしくねっ!!」 「・・・何?光、馨。」 二人してつい数分前の筋を高らかに繰り返してばっかり。 そして、隅の方では・・・。 「・・・・月野宮・・・・殺すっ・・・・・・・・・・」 こればかり呟いていて影を背負った体育座りのいじけた環。 そして最後、トドメの一言。 「ハルヒ、仲良くやれよ。部費も懸かっているし、ほら、理事の孫だし。失敗したらどうなるか知らないよ。」 鏡夜は真面目に悪代官だ。 こんな時の支えは、きっとハニー先輩・モリ先輩の二人のみ。 「ハルちゃん?」 「ハニー先輩・・・」 「うさちゃんいる??」 「うさちゃんはいいです;」 「崇ぃ〜」 「・・・・・・」 この部には支えなど無かった; 「おはようございますっ」 翌日から幸次郎が部に現れるようになった。 「おはよう、月野宮君っ」 「あ、ハルヒ君〜」 環を無視するかの如く、幸次郎はハルヒ一直線だ。 「あ、月野宮君、おはようございます。」 「おはよう。それよりさ、この部について色々と教えてよ。」 「別に自分は構いませんが、部長が・・・」 「部長?誰?」 幸次郎の背後には、色々な意味で無理に笑顔を演出する環がいた。 「昨日、みんなで自己紹介したよ・・・」 「あ、須王とか言う人?あんなの気にしない気にしない。」 「そ、そうなの・・・?って、後ろに居るよ?」 「え?」 幸次郎が背後を見ると環の姿が。 「月野宮君、ハルヒに色々と教えてもらいなさい」 無理な笑顔のまま、環は、更に無理して言った。 「はい。言われなくてもそうするつもりですから。じゃ、ハルヒ君、奥行こうか」 「あ、はい。」 環のお父さんセンサーが反応する。 ハルヒは環と一度だけ目を合わせた。 何を意味したか、環は少ししか理解していなかった。 だが、このとき、環の胸では胸騒ぎが起こっていた。 幸次郎とハルヒが奥へ行った後でも、 環は呆然とその場に立ち尽くしていた。 後編→ author : 衣月円さん
Comment(前編) まずはビスコ先生に謝罪せねば; 葉鳥ビスコ先生、勝手に登場人物やら何でもかんでも作ってしまい&理事達の名前済みませんでした<(_ _)> そして皆様、こんなの読んで頂き有難う御座いました。っても後編もありますが; タイトル訳は、「真夏のホスト部で」って意味だと思ってくださいませ(ならカッコつけずにそう書けよ) 本人これでも頑張りましたので・・・どうか殺害はしないで下さい(誰に殺されるんだよっ) どうぞ後編もヨロシクです〜^^; |
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