「あれ・・・?みんなまだか・・・・。」 第3音楽室のトビラを開けたハルヒは、首をかしげた。 雨、想ふ。 今日は土曜日の放課後。 いつもならみんなそろっているはずなのだが・・・・。 「じゃあ急いで図書館でてこなくても、よかったんだな。」 ハルヒはその辺にあったソファにすわる。 「雷・・・なるかも・・・。」 外は暴風雨。今にも雷がなりそうな雰囲気。 「いやだな・・・・。」 呟くハルヒ。ハルヒといえど、さすがに怖い。 「早くみんなこないかな・・・・。」 ドンッ。 いきなりトビラが勢いよくあいた。 「なっ。なに!?」 ふりかえると、びしょぬれのモリ。 「モ、モリ先輩・・・。いったい何故びしょぬれで?」 「走って・・・来たから・・・。」 モリは息も絶え絶えだ。 「それなら渡り廊下もあるでしょう。」 ハルヒはあきれる。 「いや・・・みんなもう来てると思ったから・・・。」 ああ。自分と一緒か。と、ハルヒは思う。 「モリ先輩、みてのとおり。まだ自分たちしかいません。」 モリは、目を見開く。 「走ってきたかい、なかったですね。」 うなずくモリ。 「光邦は・・・?」 「ハニー先輩もまだです。」 それを聞くと、モリはだまりこんだ。 それとともに、ハルヒもだまる。 けれども、なにか急に思い出したように言った。 「あっ。そうだ!髪の毛!」 モリははてなという顔をしている。 「びしょぬれでしょう。ふいてあげますよ。」 ハルヒはそばにあったタオルをとる。 「ほら。イスにすわって・・・。」 モリはイスにすわる。その髪を、ハルヒはやさしくふく。 それをされ、モリは少し、顔を赤らめた。 - 終 - author : 満桜さん
Comment すみません。 初投稿がモリ×ハルヒです。 別にわたしは、モリハルが好きなわけじゃありません。 どっちかっていうと、環×ハルヒが好きです。 でもかいてしまいました! 下手なモリ×ハルヒをよんでくださって、ありがとうございます。 |
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