夕焼け



まぶしかった
オレンジ色が
何故だか、涙が流れ出すような
そんな夕焼け空


いつもならたくさん人がいるはずなのに
光や馨、モリ先輩とハニー先輩。
それから鏡夜先輩。

なのに、今はこの人と二人っきり

「・・変なことしたら絶交ですよ・・・」

「・・・お前なぁ・・・」

そういわれて環が苦い顔をする。
どうやらそんなきはそこそこなかったらしい。

(心外だ・・)

ハルヒは心の中でそうつぶやくと後かたづけを続けた。
最終的な後かたづけは当番制で今日は環と鏡夜なのが、鏡夜が急用ができたとハルヒに後かたづけを任せてそそくさと出ていった。
ほかのメンバーは言うまでもなく先に帰ってしまった。

「うわっ!!」

「ハルヒ!?」

ちゃんと床を拭いていなかったらしい。
足を滑らせ、前に倒れそうになったハルヒをとっさに環は支えた。

「っ・・・」

床に座り込み、お互いを見つめるような。
そんな格好になっていた。

「あっ・・・」

深い紫色の瞳に見つめられ、言葉をなくす。

美しい、アメジスト

それは人の心を惑わすほど

「隙あり」

瞳に見とれていると、目の前の人物が妖艶な笑みを浮かべた。

そして額に降りてくる柔らかくて暖かいもの

それは紛れもなく環の唇で

「なっ・・!!」

「・・・好きなんだよ・・」

少し困ったような笑顔でそういわれると、もう、何もいえない。

「アナタという人は・・」

「・・・好きだよ・・ハルヒ・・」


そういって抱きしめられる
その温かさに身をゆだねて、目を閉じる

アナタガスキ・・・

声に出さずに、そうつぶやいた。


   - 終 -
author : 切符久遠さん

Comment
管理人様のイラストからのイメージ。
これでイラストのイメージ崩れたらどうしよう・・
すみません・・ハラきってわびます(ざく)
ラブラブな二人が見たいんだよう!!(本音)
あうあう〜・・・


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