ある日の出来事



(ないなぁ…)



みんな下校し、誰もいない教室で一人探し物をするハルヒ。

探している物、それは家の鍵。


数時間前、ハルヒは家の鍵がないことに気がついた。

朝閉めて来たので持っているはずなのだが、鞄やポケットなど探してもないのだ。

当然、ハルヒの父は家の鍵を閉めて出勤しているので、鍵がなくては家に入れない。父が帰って来るのは早朝。



(教室で落としたのかも)と思い、今鍵を探しているのだ。



しかし、いろいろ探しているのだが見つからない。



(あそこかなぁ…)



ハルヒは第三音楽室へ向かう。



    ガチャッ



「え…?」


部活はもうとっくに終わり、生徒も下校したので音楽室には誰もいないはずである。


しかし、明かりがついており、誰かいるようだ。


「ハルヒ?」



「…鏡夜先輩?」



いたのは鏡夜だった。

「先輩、なんでここに…」

「ほら。ハルヒのだろ?」



「?」


鏡夜からなにか渡される。



「えっ、鍵!?」


渡されたものは、ハルヒの家の鍵だった。

「なんで先輩が?」


「落ちているのを偶然見つけてな」


「ここに落としてたんですか…。って、先輩、こんな遅い時間まで待っててくれたんですか!?」

「資料の整理などあったからな。そのついでだ」

「そうですか…」




(あれ?)



鏡夜は資料の整理などをしていたと言うが、資料はどこにもなく、そんな様子は見当たらない。




(資料の整理したようには見えないけど…)


「ハルヒ、もう学校が閉まるから出よう」

「あ、ハイ…」




ハルヒ達が学校を出たのは学校が閉まる直前だった。


「鏡夜先輩、こんな時間までありがとうございました」


「この借りはいつか返してもらうからな」

「ハァ…。あの、なんで自分の鍵だって分かったんですか?」

「…ああゆう鍵は庶民のお前くらいしか持っていないと思ってな」


「そ、そうですか」



「じゃあな」

「さようなら」




遅い時間まで残ってくれた鏡夜にも関わらず、ハルヒは「相変わらずだなー」と思っていた。



ふと、さっきのことを思い出す。



(鏡夜先輩、本当は何してたんだろう…)



   - 終 -

author : やすかさん

Comment
またやってしまいました…;
かなり分かりにくい文章ですね。ごめんなさい;
「鏡夜先輩の意外な優しさ」を書きたかったのです…(意外な優しさって失礼だな…)
ファンの方々、すみませんでした…


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