秋と言えば?


もう季節は秋。
風が肌寒く感じる今日この頃。
制服も夏服からブレザーになり、木々も色付いてきた。
ここから見える学院内の紅葉の色は、絵では表せられない程の物だった。

と、まぁ、窓辺で物思いにふけている、自分、藤岡ハルヒでありましたが、
ここ、第三音楽室内――、いえ、ホスト部部室内の、話題も秋一色で、賑やかなのです。


『ハルヒ〜、庶民の秋と言ったら何?』
「お、お前等!!それはハルヒに聞こう聞こうと人が数分前から温めていたとっておきのネタを!!」
「は?そんなモン、言ったモン勝ちだし」
「ってか、数分前からかよ。短っ」
光、馨、そして庶民に一番興味津々な、環先輩が自分の方にやってきて問う。


-そんな、庶民の秋って何?自分が聞きたいよ。全く。コレだから金持ちは・・・。


かなり期待の眼差しが・・・・・。
イタイ・・・・・・・;
ここからは、外で焼き芋している、ハニー先輩とモリ先輩が見えた。


-まぁ、適当に答えるか。



「食欲とかぁ・・・・・・・読書とかぁ・・・・・・・・運動・・・・?あ、スポーツ」
『ふーん・・・・・・・・・』
「庶民の秋は寂しいものだなぁ」

-反応、低っ

たまに、自分からこの人達に聞いてみるのも悪くないかな?
「じゃあ、金持ちの秋ってどんなのですか?」
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

-三人の顔、オモシロイ・・・


ハルヒが珍しくも質問し返してきて、驚く三人。
そんな、予想も出来ないような出来事が起こり・・・・・・でも、内心カナリ喜んでいた・・・・・。
そのせいか・・・・・、
「か、金持ちぃ??ぼ、僕等の秋ってことかぁ・・・・・・・ひ、光、どんなんだっけ・・・・?」
「う、う〜んん・・・・・・・・・と、ととととと、殿の!!殿の家はどーなの?何してんの??」
「お、オレんチぃ?!きゅ、急に話を振るでない!!」
カナリ、ギコチナイ。
所々、声が裏返ったりしていて、普段とはカナリ違うことが一目瞭然。


-オモシロイ・・・


楽しむハルヒ。
いつも自分を馬鹿にしてくる人等が、こんなにも焦っていて・・・・・・いつもとは立場が逆みたい・・・。
いつもなら、「馬鹿らしい」とか、「さっさと答えてください」とかとか言うのに、
何故か今日はそんな言葉が出てこなかった。

かわりに、微笑が・・・。


「っははははははっ・・・・・・・///おかっおかっ、可笑しい・・・・・・・・・」
微笑の筈が、次第に大きくなっていく・・・。


『は・・・・・・・・・・・・・・ハルヒ・・・・・・』
「だ、大丈夫か?!我が愛娘ぇぇぇぇ!!」
唖然とする光、馨。
パニくっている環先輩。

「そんな、金持ちの秋を聞いたとたんに・・・・・・・・っははっ・・・・・・・・」
照れる三人。
「だって、そんなの聞かれるなんて思っても無かったし・・・・・・・・」
「ハルヒ、いつも僕等のコトなんか興味無さそうだったしさ、聞かれることなんか無いってずっと思ってた」
「いつもと違って吃驚した・・・・でも、俺はそういう興味もってくれるハルヒは可愛くて好きだぞぉぉぉぉぉぉ」
何か向かってくる。
光が足掛けてくれたお陰で、環先輩は見事床に激突。
「ひっ、光!!」
「僕、どんなハルヒでも可愛くて大好きぃ〜」
「僕も僕も〜」

「ちょ、光、馨〜!!」
さっきは足掛けてくれたというのに、ひっついてくるし・・・・・。



でも、今日はいい日・・・・。
光と馨と先輩の、いつもと違う面を見られたし・・・。





「ハルちゃん〜、おイモ食べる〜?」
「頂きます」
いつの間にか、ハニー先輩とモリ先輩が部室に帰ってきていた。
さっきまでやっていた焼き芋で焼かれた芋たちを持ってやってくる。


鏡夜先輩は、ずっと向こうで本読んでいて。(なんか、経営がどうとか、売り上げがどうとかって見えたような・・・)


光と馨と先輩は、何やらいつものように言い争ってるし・・・。

-それでも、さっきあんなにギコチナカった人等ですか?




世間は、「○の秋」とかって、言ったりするけど・・・・・・・・関係無さそうな人達です。


   - 終 -
author : 衣月円さん

Comment
何か話、滅茶苦茶です;;
急遽思いつきで書いた物ですしなぁ・・・・・;だからカナリ短編;
コレが記念すべき5作目になるとは・・・・・・・・。
結局は、"季節が巡ってもホスト部はこれといって変わることなんか無いのよ?"系でお送りいたしました。
あと、"ハルちゃんが光・馨・環に質問返しするとこうなったりするのかしら"系も。
それにしても、話し噛みあって無いような・・・・・・・;


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