ハルヒはすごい奴だ。



一休み



ハルヒはすごい奴だ。

庶民なのに桜蘭学院の特待生として入ってる

図太い神経の持ち主だし、

普通の人は見わけがつかないような僕らを

ハルヒはどっちがどっちだかすぐ分かってしまう。

本当は女なのに皆から男だと思われてても気にしてない。

それにあの殿に「ウザい」といいきった奴だしね。

特待生だからもちろん頭もいいし

今日だって授業で当てられたときでもハルヒはすぐ答えてしまった。

僕らは結構悩んだんけどね。

とくにハルヒの得意な英語や古典なんかは逆に先生がちょっと困ってた。

そんなすごいことをやっても普通そうにしてるし

とにかくハルヒはすごい奴なんだ。







「ハルヒー!部活行こう!」

すべての授業が終わった放課後。

ほとんどの生徒が部活に行くか帰宅している。

常陸院光・馨も同じ部員である藤岡ハルヒを誘って

彼らの部活「ホスト部」へと行こうとしていた。

「あぁ、ゴメンちょっと先に行ってて。よる所があるから」

「え〜・・じゃ分かった。先に行ってる」

「部活始まる前にはこいよー。殿がうるさいから」

そういってハルヒはどこかへ光と馨は部の活動場所である第三音楽室へと向かった。


しかし、時間がすぎ接客があと少しで始まるという時間になってもハルヒは来ない。

そのことに気づいた環があわてて言い出した。

「お、おい!ハルヒが来てないぞ。まったくどうしたんだ」

そう言う環に光と馨はあきれながら言った。

「ハルヒはなんか用があるんだってさ」

「殿知らなかったの〜?」

「「ハルヒのこと自分の娘って言ってるくせにねー」」

などと言い合いをはじめたところに

「えぇ〜ハルちゃんきてないのぉ?」

「さすがに遅いな・・・誰か探してきたらどうだ?」

とモリ先輩に肩車をされたハニー先輩と鏡夜がやってきた。

「よし!ここは俺が・・・・」

「あぁ環はダメだぞ、この前探しに行ってたときお客様を待たせてただろ?」

と鏡夜に冷たい笑みで見られ環は沈んでしまった。

「「じゃあ僕らが行くよ!!」」

と鏡夜の返事を聞かないまま光と馨はそういって部屋を出ていった。

「まぁあいつらならいいだろう・・・」

あっという間にでてった2人をあきれ

「お父さんがっ・・お父さんが行きたかったぞぉ〜」

嘆く環をいつものことだとほおっておいて鏡夜たちは接客の準備をはじめた。





ところで、この桜蘭学院でハルヒの行きそうなところは4つの図書館のいずれかか

教室、またはその他静かな場所である。

光も馨もこのことは十分承知はしているがさすがは金持ち学校、

校舎が広いのでこれだけ場所が限定されてても探すのにはものすごく手間がかかる。

2人もやはり探すのに手間がかかっていた。

「えーと、あと探してないところは・・」

「あ!第四図書館じゃない?あそこはまだだよ光」




桜蘭学園に4つもあるという図書館のうちの1つ

第四図書館、それは北校舎の1階にある。

ホスト部が活動している第三図書館は南校舎の最上階。

・・・つまりめちゃくちゃ反対側=めちゃくちゃ遠い



「「あそこまでいくのか・・・」」

ため息をつきつつハルヒがそこにいることを願い

2人は第四図書館へと足を向けた。




「「ハルヒー?」」

図書館に着いた光と馨は広い図書館をしばらく探しつづけた。

「あ!・・静かに・・」

「こんなところに・・・」

やがて2人は奥にいるハルヒを発見した。

しかしハルヒはいつものとおり本で調べものをしているのではなく

調べてる途中だったのだろうか本を開いた状態で腕を枕に静かに寝ていた。

2人はそっとハルヒに近づきそれぞれ隣りに座った。

「ハルヒ疲れてたんだね・・」

「そりゃそうだよな、いつもあれじゃあ」

「本当はここで起こすはずだけど・・・」

「今日は・・ね」

そういって2人は静かな笑みを浮かべそれぞれハルヒの頭にキスをし

「これで今日の分は変わってやるよ」

「代金には十分」

と寝ているハルヒに静かに言ってその場を去っていった。





『探したけど見つからなかった』

戻ってきた2人は環にそう報告した。

あからさまにショックを受けた環をほおっておいて

鏡夜にもそう言い結局今日はハルヒは借金倍増はナシで欠席となった。

光と馨はその後何事もなかったように接客につとめた。

ハルヒの分もちゃんと請け負いながら。






これは彼らなりの優しさ









すごい奴にだって休みは必要だしね!



   - 終 -
author : 桐咲浅乃さん

Comment
初投稿です。なんかもう駄文です。
常陸院兄弟にもこんな優しさがあると思うな−と思って書きました。
あと1年生トリオを書きたかったのですがハルヒのセリフが少ない・・・おまけにモリ先輩一言もしゃべっていない。
なんとかすべてのキャラを出そうと思ったのですがこんなごちゃごちゃしたものに・・・(汗)


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