言葉


「今日は久々に買い物に行くぞ!!」
今日は日曜日だから、授業もなければ部活もない

パジャマのまま廊下にでてみる
使用人はもう働いている
「おはようございます。環様」
「ああ、おはようございます」
使用人とはいえ、自分よりは年上だから敬語をつかって話している
「シャワーはいかがいたしましょう?」
「お願いします。あと、今日は買い物に行きたいので車をお願いいます」
「かしこまりました。」

シャワールームに向っている途中にシマに会った
「環様、本日はどこへ?」
「・・・・おはようございます。」
シマのことだ、作法や勉強をさせられてしまう。何も言わずに見なかった事にしよ
う。
「私に申されませんと、車は出せませんがそれでもよろしかったですか?」
「うっ・・・か、、買い物に行くのだ。」
「何かご入用で?それでしたら私が買ってまいりますゆえ、環様は家でお勉強をして
ください」
「たまには自分で会に行きたいんだよぅ!!」
「服はこの間たくさんお買いになられましたでしょう。庶民ラーメンは倉庫に買いだ
めがございます。文具品でしたら・・・・・
「あ〜〜〜〜、もう!行くと言ったら行くんだ!とにかく約束通りに車を出してくれ
!」
「何も約束などした覚えはございません。」
「あの〜・・お話中のところ失礼いいたします。シャワーの準備ができていますので
お話が終わり次第いらしてください」
「もう、終わりました。環様車よりとにかくご朝食をお食べください」
「はぁ〜そうしますぅ〜」
環は仕方なくシャワーと朝食を済ませることにした

「ったく、買い物くらいいいじゃないか〜・・・」
シャワーを浴びながらつぶやいた



シャワーと朝食を済ませて自分の部屋に戻ろうとしたとき・・・
「環様、買い物に行かれるのではなかったのですか?」
「は?シマが車を出してくれないといったではないか?!」
「出さないとは申していません。くれぐれも無駄遣いなされませんよう・・・〜」
「ああ、わかった。わかった。」


車の中で金曜日のことを考えていた

〜第三音楽室にて〜


「ハルヒ、今度の月曜日誕生日だったな。それでホスト部でハルヒの誕生日会をしよ
うと思う。まあ、環にまだ聞いていないから許可が出るかは分からないが」
「「あれ?ハルヒ、誕生日なの?」」
「ええ、まあ・・・。で、鏡夜先輩その日は何をすればいいんですか?」
「ハルヒはあまり衣装をきないから何か衣装を着てもうらおうかと思っている」
「ハルちゃん僕はプレゼントにケーキもって来るねvvv苺のやつだよね〜vvv」
「「ハルヒ、プレゼント何がいい?」」
双子がはもって聞いてくる
モリ先輩も口にこそ出さないがとても聞きたそうだ
「俺からは借金10万減らすってことでいいだろ?!」
鏡夜はほとんど聞く気もなく決め付けている
それを「いや」とも「いい」とも言わないハルヒ
「そうですね〜、新しいフライパンかな?!今使ってるのそろそろ買い換えたいし。
あとは・・・」
「ハルヒ・・・」(光)
「もう、いいよ。俺らで適当に考えてくるから」(馨)
「そもそも、別にプレゼントなんていいよ。気持ちだけで十分だから」
「そんなわけにもいかない・・・・。」
思いがけないモリ先輩の一言にハルヒは嬉しそうだった

ハルヒと俺の目が合った
「環先輩!」
呼ばれた俺は嬉しくなってハルヒに近寄った
「先輩からはプレゼントいりませんから。持ってきても受け取りませんからね」
「なんでそんなこと言うんだ?お父さんは・・・お父さんは悲しいよう!!!」
「先輩ってプレゼントの趣味悪そうだし。無駄に物もらっても邪魔だし」
・・・・・・。
「ああ〜それ分かる気がする」(光)
「殿の趣味って悪そうだもんね。無駄に派手っての??」(馨)
「けばいんじゃん!」(光)

いじいじ・・・・そうか、俺の趣味はだめなのか

!!俺の趣味じゃなければいいのか!!!!


「ハルヒ〜〜♪ハルヒの気に入った・・・」

気付いたころにはハルヒどころか部員は鏡夜だけだった・・・・
俺は鏡夜に助けを求めたが月曜日の準備の話を着々と進めるのに忙しそうだった
(わかっていても一応求めてみる・・・)
「鏡夜・・・ハルヒのプレゼントは何がいいだろうか・・・」
「環、月曜日の話だが、ケーキはハニー先輩が持ってきてくださるそうだ」
「ハルヒにお洋服かな?それとも花束?」
「お客様へのサービスとしてハルヒに衣装を買うのだが部費からだすがいいな。」
「ハルヒだってやっぱり女の子だもんな。」
お互いまったく話を合わせる気がないらしい。
「飾りつけはリボンを部屋に飾るがそれは業者に任せることにして、時間は2時から
にして料理はサンドウィッチなどの軽食でいいか?」
「ていうか、そもそも俺をプレゼントするという案はどうだろうか?」
「3時にろうそくを消して5時にはいつも通り終わるという形で進めるからな」
「ん〜それはダイレクトすぎるかな?」
「衣装はハルヒの希望によってフランス14世紀時代のスーツにするからな。俺らの
衣装もそれに合わせて作ってもらうことにする。すべて実行すると部費があまり残ら
ないから、入会費を少ずつることにするから」
「鏡夜、俺の話聞いてくれてたか?」
「環もな。」

「「・・・・・・・」」

「ふっ〜書類だ。目を通しておいてくれ。ハルヒのプレゼントはあまり金をかけると
本当に受け取ってもらえないぞ。だからと言って自分をプレゼントするのはやめと
け」
「ああ、、、、部費でリボンをたくさんかえないか?」
「部屋の飾り付けか?それなら・・」
「いや、姫たちはプレゼントを持ってきてくださるだろうから、そのお返しにハルヒ
からリボンを髪に結んであげればいいかと思ってな」
「部屋の飾りつけ代から引くがそれでもいいか?」
「部屋の飾りは去年ハニー先輩のときに使った華が残ってるからそれとプラスをすれ
ばだいぶ浮くだろう。それで頼む」
「了解」

                       〜環の回想終わり〜

「環様、着きました。」
環が買い物をするところといえば決まっていて、お金持ち専門のお店が並んでいるの

だから、庶民とは違っていてこの通りに入るのにはその家の家紋が必要とする
もちろん庶民とは違うので土日だからといって混んでいるわけではない

「ありがとう」
環は車を降りて歩いてハルヒの誕生日プレゼントを探すことにした
いつもは買う物を決めていくため行きつけの店の前で止めてもらうが今日は違う

ふらふら道を歩いていたらホスト部常連客の一人が入っている店を見つけた
洋服専門らしい
他にも人形やバックなどの細々したものが売られていた

参考まで店に入ることにした
「いらっしゃいませ・・・・珍しいですね、環様じきじきにプレゼントをお求めにな
られるなんて」
「///・・・そういう日もある。」
「何をお求めですか?」
「いや、響華姫がいらしているだろう?話がしたいんだ」
「わかりました。呼んできます」
「ありがとう」

“コンコン”
音のしたウィンドウを見ると馨がこっちを見ていた
光は馨の横で笑いをこらえるのに苦労していた
響華姫がくるまで外で話をすることにした


「「こんなフリフリの店でお買い物??」」
「どうせハルヒ着ないのわかってるのに買うなんて馬鹿じゃない??」
「第一、ハルヒに拒否られてるじゃん。解ってないよね〜光」
「ね〜馨」
「うるさい!響華姫に話がしたくて来ただけだ」
「殿ってば余裕だね〜プレゼント決まったの??」
「そ、、、そういう、お前たちはどうなんだ?」
「「もちろん」」
「この間、行ったときにティーカップセットがなかったからティーセットをね」
「そういう殿はどうなのさ」
「俺は今から」
「「ふぅ〜ん そうなんだ〜余裕だよね〜」」
「てか、そもそも貰ってもらえるの?」
「光、時間ないから急ごう!」
「そうだな、じゃあね殿!」
「「バイバ〜イ」」

!!!!
言いたい事全部言って帰りやがって!!!
俺の気にしていることをズバズバと

「・・・あの、環様?」
「ああ、響華姫。」
「お話と言うのは・・・?」
「時間は大丈夫ですか?」
「ええ、もちろんですわ。」
「あなたのような美しい女性に立たせたままにして置く椅子が何のためにあるのか解
らない・・・」
「では、向かいの店で話をしましょう」
まだ、、まだ途中だったのに

「すまないね、姫。君という人の大切な時間を奪ってしまって。でも俺はすごくきれ
いな宝物をみつけ・・
「前置きはけっこうですわ。本題に入ってください」
ハルヒに似てるな・・・・ちょっとだけ
響華姫はホスト部によく来ているが他の姫たちとは違って純粋に会話を楽しみに来て
いるようだった
名家のお嬢様であるがあっさりとした性格でハルヒが女の子として入学してきたら仲
良くなっただろう


「で、では〜、話と言うのは・・・・・

お茶を傾けながら話すことになった
「話と言うのは?」
自分が響華姫にこんなことを聞くとハルヒが女だとばれるかもしれない
今更だが戸惑ってふと目を落とす
テーブルには自分のカップと姫のソーサーとお茶菓子のマドレーヌ(もちろん姫の・
・・)
 ハルヒの誕生日プレゼントについて聞きたくて。何をあげればいいのか・・・。」
「ハルヒ様でしたらなんでもお喜びになられますわ。そうでしょう?」
「ですが、俺のセンスが悪言われて。」
「ん〜、そうですか?私は環様のセンスは好きですよ?」
「では、何をあげればいいと思います?俺としては家を2・3件と言いたいとこだ
が、、、」
「ハルヒ様はおう受け取りになられませんわね」
「そうなんです。」
「お洋服とか鞄とかアクセサリーとか。お料理好きですし、エプロンとか?」
「考えたんですが、ハルヒは俺の趣味に合わないみたいで」
「私がお供いたしますわ」


というわけで、外にでて店を案内されたものの
これじゃあ俺の趣味と変わらないではないか!!!!!
姫!!!
「ひ・・・姫?!ここは?!!」
「お洋服さんですが、何か?」
「ハルヒは男なの知ってますよね?!」
「ですが、環様がプレゼントなさりたいのは女のハルヒ様だから私に相談されたので
しょう?!」
そのとうりだが・・・・
「知ってたんですか?!!!!」
「知ってるも、何も・・。解りますが」
「そうですか」
姫には驚かされてばっかりだ しかもばれてたなんて



結局その後、姫とは別れてまた自分ひとりで歩いている
多少アドバイスはもらったものの・・・・・・
「どうしろってんだ〜?」
現在午後2時
歩くのも店を探すのも全てにおいて疲れた
昼ごはんも食べずにこの時間

どこかで呼ばれたような気がした
「・・・・・・環・・・・・」
後ろを振り向くとそこにはモリ先輩が立っていた
「モリ先輩もハルヒのプレゼントを?」
(コクリ)
「何を買ったんですか?」
「・・・・フライパンと鍋・・・・・・」
モリ先輩はハルヒもリクエストの物を買ったのか
最終的にはそれでもいいかと思ってたんだが、それも今ここで断ち切られた
「・・環はまだか?」
「はい。なかなか決まらなくて。」
「・・・環にしかあげられないモノがある・・・」
「俺だけ ですか。」
モリ先輩はそれだけ言うとさっさと帰ってしまった


とうとう楽器専門店に来た
ハルヒのプレゼントはあながちあきらめ気味
ふと、目に入ったのはピアノ
自分もやっているから興味が無いわけではない
(久しぶりに楽譜でも買って帰るか)

楽譜コーナーは本屋のようだ
ベートーヴェン、ドビッシー、モーツアルト、スメタナ
ん〜どれにしようか?
適当に手を伸ばしてとった
ぱらぱらとめくると何も書かれていない
ただの5線があった
どうやら、作曲用紙のようだ


「「殿発見!」」
光:ハルヒの買い物は諦めたようだな〜
馨:今は楽器屋さんの前
光:楽譜見てるね〜
馨:帰ったのかと思ってた
光:あれ、帰るみたいだよ!
馨:はや!!!
光:何も買ってないじゃん
馨:慌ててるよ。なんかあったんじゃないの?
「「まぁ、いいか」」



次の日〜第三音楽室〜
鏡夜との予定通り月曜日に誕生パーティーが開かれ
「おめでとうハルヒ君」
「ありがとうございます」
まわりから口々にお祝いの言葉を言われて嬉しそうなハルヒ
本人はみんなに祝ってもらえるのは久しぶりと言っていたが、庶民はやはりゆとりが
ないのか。

ハニー先輩からのケーキにろうそくをつけてハルヒが吹き消す
「みなさん、今日は俺のためにありがとうございます。引き続き楽しんでください」
「・・・ハルヒ・・・」
「うわぁ〜ありがとうございます。このフライパン軽いんですね。チタンでできて
る〜!!」
(二コリ)
モリ先輩も嬉しそうだ
あの、笑顔をなんで俺にむけてくれないかな〜・・・。
「ハルヒ、これは俺からだ」
鏡夜が水色の封筒をはるひに渡す
ハルヒが受けって中から一枚の紙を取り出した
鏡夜のことだから手紙ではないと思う
「っっっう!!先輩!!!!!」
「「「うが!!」」」
ハルヒが鏡夜に抱きついている!!!!!
「そんなにうれしいか?」
「ハイ!!」
中身は借金10万円引きの小切手
「ハルヒ早く離れてくれないか?俺のお客様が減る」
笑顔で怒る鏡夜の周りには目をきらきら輝かせたお客様とこっちをにらんでいるお客
様がいた
周りの状況をみてすばやく3mほどさがった
「「ハルヒー!!今度は俺らから」」
馨「はい、どうぞ」
「ありがとう   ティーセット?」
光「そう、ハルヒの家に行った時なかったしさ」
馨「緑のリボンが俺オススメの葉っぱ」
光「ブルーのリボンが俺から」
「ありがとう」

ハルヒをみていたらなんか視線を感じたのでその方向を見ると双子が見ていた
「なんだ?」
「「殿、ハルヒにプレゼントは?」」
「ああ、そうか」
((そうかってあの人なに考えてるんだ!!!))

「ハルヒ!誕生日プレゼントだよ〜」
「ありがとうございます」
((((!!!!!)))
「キレイなチューリップですね」
「そうだろう?なかなか変わった品種でね」
「そうなんですか〜。」
((なんで花束なんだよ!!))
「と、、、殿。花束だけ?」(光)
「何が悪いんだ?」
タマちゃんはすごく自慢そうだけど好きな女の子に花束だけなんてもしかしてタマ
ちゃんってケチなの?
環はいったい何を考えてるんだ?


パーティーも終わりに近づいて、ハルヒがリボンを姫たちの髪に結んでいる
「今日はありがとうございました」
「いいえ、はるひくんのためでしたら///後日家に誕生日プレゼントをおくらせて
もらいますわ」
「私も送りますね。」


そんなこんなでパーティーも無事終了
音楽室の床にはクラッカーのごみなんかでちらかっていた

片付けは明日業者がくるといことでみんなは帰ったのだがハルヒはまだ残っていた
椅子に座ってボーっとしていた
目の前にたくさんのプレゼントをつんで嬉しそうである

俺の姫はまだまだ夢から覚めたくないようだ
「ハルヒ」
「・・・先輩まだいたんですね」
「まあな。  ハルヒ」
そう言ってハルヒに手を出した
「???・・・・。」
ハルヒが俺の手をとった
そのまま第三音楽室のピアノの横に連れて行き近くの椅子に座らせた

環はピアノの前に座りふたを開けて鍵盤に手をのせた

「では、麗しのハルヒ姫に俺からのプレゼントを」
そう言って一枚の髪を渡した
ベージュ色の画用紙に金色の縁取りの紙
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
           「言葉」
あなたのために
       泉のなかで
       四季
       テネシー川のほとりで
       ルビー色の夕日

       花の色
       瑠璃色の空
       昼   
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(すごく、ばらばらな文章だな・・・)

そう思っているうちに先輩がピアノを弾き始めた
前にも思ったけど先輩のピアノはごくきれい

〜*+♪#.~*+‥〜
「俺のセンスも捨てたものではないだろう?」
「はい ありがとうございます。てか、この曲は・・・・」
「作曲だ。初めてにしては上出来だろう?」
「それにしても題名が適当ですよね?」
「・・・・・あ〜、わかる日が来ると俺はうれしい」
「はぁ?」
「俺はもうかえるよ。楽譜記念にいらないか?」
「弾けませんから、いいです。先輩がまた弾いてください」
「考えておくよ」
「ありがとうございました」

「じゃあな また明日」


 
ハルヒは気付いただろか?
あの題の本当の見方を 
まあ、ハルヒの笑顔を見れただけで満足するか〜


わかる日ってなにがなにをわかる日なんだろう
相変わらずわからない人だな
明日光と馨に相談しよう



次の日

「光、馨〜」
「「なに〜?」」
「これ、昨日環先輩がピアノ弾いてくれた曲の題名なんだけど、なんか『わかる日が
来る』とか言われたんだけど、意味わかる」
「俺わかっちゃった〜♪」
「マジで馨!!?」
「推理小説とかだと結構ありきたりだぜ〜。」
「あ、俺もわかったわ。ハルヒ」
「うそ!教えてよ」
「「・・・・・ひ〜み〜つ」」
「なっ馨」
「なっ光」


   - 終 -
author : §さん

Comment
プログラムの見方わかりましたか?立て向けに最初の一文字だけを読むんです。もち
ろんひらがなにしてからですが・・・。
なにより、楽しんでいただけることが一番です。



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