「あのぉ、話したい事があるのですが。」

ハルヒが話しにくそうに言った。


転校 - 1 -


「「「なに?」」」

「ハルちゃん、どぉしたの?」

「何か言いたい事があるのか?」

「・・・・・・・・(どうしたんだ?)」

「実は・・・・・・・・」

言いにくさで切り出せない・・・・・。

『なんなんだよ』

じれったさにイライラしてきた、光と馨はハルヒに問い詰めた。

そしてハルヒは・・・・・

「実は転校することになりまして・・・・・」

長い長い沈黙・・・そして

「「「「えぇ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」」」」

あまりの驚きに大声を上げてしまった4人。

「何か事情があるのか?」

冷静な鏡夜も驚きながら聞いた。

「実は、親戚の叔父さんと叔母さんの所に行くんです。

叔父さんと叔母さんの二人暮しは危ないから、ということで

一緒に暮らすということになったんです。」

そのことを聞いて納得するはずがない、光・馨・環。

「おおおおおお、お父さんは許さんぞ!!!!!転校なんてさせ

るものか!!!」

泣きながら言い出す環。

「そぉだよハルヒ!!」

「転校なんて許ヤダよ!!」

光も馨もハルヒに思いっきり抱きつきながら言い出す。

「でも・・・もう届を出しましたし・・・。」

すまなそうに言うハルヒ。

「ならば・・・」

さっきまで泣いていた環が急に立ち上がった。

「取り返しに行けば言いのだ!!」

と言い終わるのが早いか走り出すのが早いか、扉に向かって行

って走りだした。

『ナイス アイディア!!』

光も馨も走り始めようとしたその時

「待てっ!!」

鏡夜が言った。

鏡夜に呼ばれ立ち止まる三人。

「なんだよ、鏡夜」

『なんですか、鏡夜先輩』

不服そうに聞く3人。

「ハルヒにも家の事情があるんだ。そこに他人が入り込むべきで

はない」

もっともだ。ハルヒにも家の事情がある。

そんなとこに他人が入り込むべきではなかった。

「ハルヒが居なくなるんだぞ!?お父さんは、お父さんは・・・」

また泣き始めた環。

「そうだよ、居なくなるんだよ?」

「寂しくないのか?」

不服そうな光と馨。そこに

「タマちゃん、ヒカちゃん、カオちゃん、しょうがないよ。

キョウちゃんの言うとぉりだよ。寂しいけどしかたがないよ。」

とハニーが言った。

「・・・・・・・・(コックリ)」

モリも同じ意見だ。

「ごめんね。」

ハルヒが言った。

黙りこむ3人。そして・・・

「「「はぁ〜」」」

しょうがなさそうなため息。

「鏡夜先輩の言うとぉり、しかたないっか。」

と光

「そぉだな」

と馨

「わかったわかった。そうだよな、ハルヒの家の事だもんな。」

環もわかってくれたようだ。

「ありがとうございます。」

ニッコリ笑うハルヒ。

「ところでハルちゃん」

ハニーがハルヒに聞いた。

「なんですか?ハニー先輩」

「ハルちゃんは何処にお引越しするの?」

皆が聞きたかった事を聞いたハニー。

「あぁ、言ってませんでしたね。紅葉町って所です。」

『紅葉町?』

聞いたことがないのか聞き返してくる、光と馨。

「田舎ですよ。自分が行く学校は全校生徒が約400人しか居な

いそうですよ。」

「「「「「400人!?!」」」」」」

あまりの少なさにビックリする皆。

『少なっ。少なすぎ!!』

「ビックリだねぇ。」

「・・・・・・・(コックリ)」

口々に言い出す人々。

そこに、今まで黙っていた環が口を開いた。

「ハルヒ、所でおまえは男で行くのか?女で行くのか?」

シーン・・・・・・

誰もが黙った。そしてハルヒを見ている。

「女に決まってるでしょう?」

ガ―――ン!!!!!!

「ハ、ハルヒ!行くな!!」

さて、どうなってしまうのでしょうか。



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author : ミニミニさん

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