転校 - 4-


「せ・・・先輩」

ビックリしながら言うハルヒ

「ハ・・・ハル―」

『ハルヒ!!』

環が最後まで言う前に、光と馨が出てきて飛びついてきた。

「わっ」

【どてっ】

いきなり飛びついてきたので、ハルヒたちは倒れてしまった。

「いてて、ハルヒごめん」

「大丈夫か?」

心配そうに聞いてくる、光と馨。

「うん。平気」

とハルヒが答える

『っていうかハルヒ・・・・』

急に真面目に言い出す2人にビックリするハルヒ

「なに?」

と聞き返すと

『その格好、どうしたの?』

そお、ハルヒはウエイトレスの衣装のままだった。

「あ、これは・・・」

と、言おうとすると

「ハルちゃん、カッワイィ**」

「・・・・・・・・(こっくり)」

「似合ってるじゃないか」

と言われ、

「あ、ありがとうございます。」

と、恥ずかしそうに答える

[か・・・っ・・かわ・・・っ]

顔を真っ赤にしながら思う環

「あぁ〜殿〜」

「また変な事思ってるでしょぉ」

「そ・・・そんなこと・・・」

図星。たしかに妄想をしていたからだ。

『スケベ〜』

光と馨が言い出した

「ち・・・違っ・・・」

否定しようとしながらチラとハルヒを見てみる。

「ふぅん」

ハルヒのケイベツしきった目

ガ――ン!!!!!!

環はいじけて隅っこに座ってしまった。

ハルヒは思い出したようにふっとアカリの方を向いた

「アカリちゃん、紹介するねこちらは今度戻る学校の先輩たちと同級生だよ。」

と、紹介を始めた

すると、さっきまでいじけていたのにいつの間に元気になったのか環のスイッチが入

った。

「初めまして、キレイなお嬢様。ハルヒの友人で同じ部活の須王 環です」

ホストの部分を全開にする環

「同じく鳳 鏡夜と言います」

『ハルヒと同じ部活と同じクラスの、常陸院 光・馨です』

「ハルちゃんと同じ部活の埴野塚 光邦だよv こっちは銛野塚 崇」

「・・・・・・(こっくり)」

と、他の人は普通に自己紹介

「初めまして。ハルちゃんの友達の、佐々木アカリです。」

そお言うとアカリは、ペコリと頭を下げた。

「あ、そうだハルヒ」

『この後、一緒にまわんない?』

突然光と馨が言ってきた。

「なっ、そんな事はゆるさん――」

環が言いかけた時

「別にいいけど。」

ガ――ン!!!!

「だっ・・だったら俺も―」

と言いかけた環だったが

『ダメ』

光と馨がハルヒに抱きつきながら否定した

「殿、ハルヒに何するかわかんないもん」

「そぉそぉ、だからダメ」

ガ――ン!!!!

落ち込む環。

せっかく久しぶりにハルヒと会えたのに、話すらできないことに余計落ち込む

「えぇ〜、ヒカちゃんとカオちゃんだけズル〜イ。僕も一緒に行く〜」

ハニーがダダをこね始めてしまった

「崇も行きたいよねぇ?」

「・・・・・・・・(こっくり)」

モリも行きたいらしい

「別にかまいませんけど」

ハルヒが言い出す。

「ほんとぉ?」

とハニーが聞き返す

「いいよね?光・馨?」

ハルヒに下からのアングルをされる光と馨

ハルヒのアングルに落ちなかった人は居ない

ハルヒにこんなことをされて断れない光と馨

『・・・・・別にいいけど』

ダメ、とはさすがに言えない光と馨なのでした

「わぁい**」

喜ぶハニー

「鏡夜先輩も行きます?」

ハルヒは鏡夜も誘ってみた

「あぁ」

と言い、ニッコリ微笑む鏡夜

鏡夜も行くことになった

残ったのは環だけだった。

「皆だけズルイ!!」

「一緒に行く、一緒に行く、一緒に行く、一緒に行く、一緒に行く!!!!」

最後には環がダダをこねだしてしまった。

「うるっさいな〜」

「わかったわかった」

とうとう、環も行くことになりました

そんなこんな(?)で皆一緒にまわる事になりました。

「あ、行くんだったらちょっと待って下さい。仕事をして来ますんで」

そう言いながらハルヒは接客に行ってしまった。

[[[かっわいいなぁvv]]]

ハルヒのウエイトレス姿を見て思う人たちでした




「ハルヒ、何処行く?」

「ハルヒが行きたい所があったら何処でもいいよ」

仕事も終わって皆でまわっている時、光と馨が聞いて来た。

「何処でもいいよ。光と馨は何処か行きたい所、ないの?」

逆に聞かれてしまい、考える二人

そして何か思いついたのかニヤっと笑って

『ケーキ屋vv』



「ハルちゃんハルちゃん、ハルちゃんはどれがいいの?」

ハルヒたちは、ケーキを決めていた。

「えっと、イチゴのが」

「イチゴ?はいっどーぞw」

「ありがとうございます」

ハルヒはイチゴのーキを受け取り食べ始めた

「ハルヒ、そっちのおいしい?ちょっと頂戴♪」

光が口をあけながら言った

「はい」

ぱくっ  ハルヒは自分が使ったスプーンで光にあげた

そこを、環が見てしまった

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

環が指を指しながらパクパクしている

「あ、光いいな。ハルヒ、僕にも頂戴♪」

馨も言い出した

「はい」

ぱくっ  

「!!!!!!!!!はっ・・ハル・・・・・」

環はまたパクパクしている

「んじゃ、僕たちも♪」

「お返しに♪」

『はいっあ―ん♪』

ぱくっぱくっ 

『おいしい?』

そう聞かれたハルヒは

「うん。おいしいv」

と答えた

「!!!!ヒっ、光!!馨!!なんてことを!!ハルヒも反応が間違っている!!」

やり取りを見ていて、怒り出す環

「べつにいいじゃん」

「そおだよ」

『ねぇ〜、ハルヒ』

光と馨はハルヒに聞いた

「うん」

「!!!!!ハルヒ!!お前のリアクションは本当に間違ってるぞ!!!」

ハルヒをつかんで叫ぶ環

「セクハラはやめて下さい」

と、冷たいハルヒの言葉と目にショックを受けて落ち込む環

その姿を見て楽しんでいる光と馨

『殿、嫌われちゃったね』

と言い出す2人に、環は

「誰のせいだと思ってるんだ!!」

と大声をあげる環。そこに

「迷惑なので静かにしてください」

とハルヒに言われ、さらに落ち込む環でした




「ハルちゃん、とうとうお別れだね」

アカリが言ってきた

「うん。そうだね」

ハルヒが答える

「私のこと絶対忘れないでね」

泣きそうになりながらも、笑って別れを言うアカリ

とうとう別れが来てしまったのです。

他の皆は学校で別れてしまった

アカリは家まで来てくれたのだ

「忘れるわけないよ。」

ハルヒも泣きそうになる

「じゃ、元気でね」

「うん。アカリちゃんもね」

そう言って車に乗るハルヒ

車が動き出す

「元気でねー」

アカリが手を振りながら叫ぶ

ハルヒは後ろを向き、手を振った

アカリもハルヒも最後まで手を振っていた

『ハルヒ』

光と馨に呼ばれたハルヒ

ハルヒは、光と馨の車に乗って帰ることになっていた

「何?」

ハルヒが聞き返す すると、光と馨は

「僕ら、誰にも言わないからさ」

「我慢しなくていいよ」

光と馨に言われた時、今まで我慢していた熱い物が目から溢れた

泣いているハルヒを見て、光と馨は

「やっぱりハルヒは」

「女の子だね」

と言い、ハルヒの頭を優しくなでた




「しまった・・・遅れてしまった」

ハルヒはまた図書館に長居してしまい走っていた

【がちゃり】

「すみません。遅れました」

「ハルヒ!遅いぞ!」

環が怒っている

「ハルヒ、お客様がお待ちだぞ」

鏡夜が言ってきた

ハルヒがお客の所に行くと

「ハルヒくん!買いましたわvあの写真vv」

と言われたハルヒ

「はい?」

なんの事かわからないハルヒだったが

「これですわvv」

その写真を見て自分が、うかつだったことに気がつく

その写真には、ウエイトレス姿のハルヒが映っていた

「・・・・・・鏡夜先輩・・・・・・・」

ハルヒが鏡夜の方を向くと

鏡夜はニコっと笑い

「あたりまえだろ?」

と言った。

[やっぱり、鏡夜先輩はすごい・・・]

ハルヒはそう思った。




「また来てね」

ハルヒが最後のお客を見送った

他の人たちは好き勝手な事をしていた

『ハルヒ』

急に光と馨に名前を呼ばれ振り向くハルヒ

「何?」

そして聞き返す

「まだ僕たち」

「行ってなかったから」

なんのことか分からないハルヒ。そこに

『ハルヒ、おかえり』

と光と馨

「ハルちゃん、おかえり」

とハニー

「おかえり」

とモリ

「おかえり」

と鏡夜

「ハルヒ、おかえり」

と環

そう皆に言われ、恥ずかしそうにするハルヒだったが

「ただいま」

と言い、微笑んだ

『あとさ、ハルヒ』

と、光と馨が言った

「僕らあの事」

「誰にも」

『言ってないからね』

と、言ってきた

「うん。言っちゃダメだよ」

と、ハルヒも答えた

『何の話?』

理解できない環とハニーが聞いて来た

「それは」

「僕らだけの」

『秘密♪な、ハルヒ♪』

「うん。秘密♪」

とハルヒも2人に合わせて言った

「母さぁん。ハルヒが秘密を教えてくれないよ―。っていうか、光!馨!

さっさとハルヒから離れろ!!」

今までハルヒに抱きついていた光と馨に言った。

『や―だよ―ん♪』




南校舎の最上階  北側廊下のつきあたり

未使用無人の音楽室

ここからまた、いつもの1日が始まる



   - 終 -
author : ミニミニさん

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