目指せNo.1☆ - 1 -


南校舎の最上階
北側廊下のつきあたり
未使用無人の音楽室

そんな桜蘭高校の第三音楽室で活動している
美麗集団ホスト部に一つの話題が上がった。

「どーして殿がブチョーなんですかー?」

お客も来ていないこの時間。
暇になった常陸院兄弟は、こんな事を言い出した。
「バカめ。もちろん指名NO1のキングだからに
決まってるではないか。」
環が自慢げに返した。
「あ。やっぱりそうゆう決め方なんですか?
どうりで環先輩が部長なんて変だと思いました。」
「ハ…ハルヒ!!?ハルヒはお父さんが部長じゃ不満かい!!?」
涙目で近づいてくる環から引き気味で、ハルヒは
「そ…そうではなく、環先輩は2年生だから…。普通なら、
3年生のハニー先輩かモリ先輩がやってそうじゃないですか」
とフォローした。
「ハルヒ…じゃあ、お父さんに不満はないんだね…☆」
半泣きだった環に笑顔が戻った。
「ハァ…。」
(本当はいろいろと不満があるけど、
言ったらまたいろいろとめんどくさそうなんで。)
「じゃあさ、もし指名を一番多くとったら」
「ブチョーになれちゃうワケ?」
双子がニヤリと言った。
「え〜じゃあ僕、部長になってハルちゃんに
ふりふりドレス着せたいなぁ〜♪」
「は!!?」
思わぬところから話が飛んできた。
「僕達は、身損ねた水着姿を是非見たいな。」
「な…なんで自分がそんなこと…!!?
ハニー先輩も光も馨も何言って…」
ハルヒが慌てて拒否をした。
が。
「衣装の決定権は部長の特権だ、ハルヒ。
そうなったら着るしかないな。」
「き…鏡夜先輩!!!??」
「な…鏡夜!!話をこれ以上進めるんじゃないっ!!!」
「フ…環…自信が無いのか?」
鏡夜が環を馬鹿にしたような目で見た。
カチン
「何言ってる!!!俺様は永遠のキングなのだぞ!!!!!!」
一同が、何それ…というような冷たい目で環のほうを見た。
「ま、とにかく殿より指名とれば」
「ハルヒの水着姿が見れちゃうわけだ。」
光と馨が環の肩に腕を回して言った。
「な……だ…誰が可愛い娘の水着姿を見せるかっ!!?」
環が振り払った。
「ねぇ〜ねぇ〜タマちゃん!ふりふりドレスはい〜い??」
「ふ…ふりふりドレス…!!?」
環はハルヒがふりふりドレスを着てる姿を想像し、赤面した。
「うわぁ〜変態キングだ。バカ殿だ。」
「ハルヒ…ああいう危ない人には近づくなよ。」
「ひ…光るも馨もうるさぁい!!衣装の決定権は俺のものだ!」
三人で口げんかが始まった。
「それじゃあ、アレはどうだ?」
鏡夜がぽつりと言った。
「アレって…アレか!!?」
環が、今にも殴ろうと双子に向けていた手を止めた。
ポカン!
隙を作った環は双子に叩かれた。
「痛いではないか!!!
わかってるのか!?光!馨!アレだぞ!!!」
「あぁ…アレ?」
「アレってアレだろ?」
「またアレするのぉ〜?じゃあ僕、今度こそ頑張っちゃう♪
ね!崇ぃ〜☆」
「…(こくり)」
みんなが盛り上がってる中、
ハルヒ一人が訳もわからず立ち尽くしていた。
「あ…あのぉ〜アレって一体…?
自分は話についていけないんですが…。」
鏡夜が振り向いた。
「あぁ。ハルヒはまだアレの頃ここにはいなかったからな。」
「題して」
「ホスト部キング争奪戦〜♪」
双子が笑顔で声をそろえて言った。
「一週間で、一番指名をとった人が部長になれちゃうんだよ♪
ハルちゃんたちが入学した頃にやったの〜!」
ハニーがにこにこと説明をした。
「なんで光と馨は知ってるの?」
確かにそうだ。双子とハルヒは同級生。
入学した頃ならまだ部活など入ってなかったはず…。
「あぁ。僕達、もうこの部しかないと思って
一年生の活動始まるまで見学してたから。」
「って言っても、接客しちゃってたけどね。」
双子らしい返答が返ってきた。
「じゃあ、今日から始めるか…
あ、ハルヒ。お前も強制参加だ。」
「は!!!??
別に自分は衣装の決定権なんて欲しくないんですけど…。」
「一人で一番指名を取れたら
借金3分の1カットしてやってもいいぞ。」
鏡夜がにやりと言った。
「…それなら…。」

こうしてホスト部全員参加の、題して
「ホスト部キング争奪戦」
は、幕を開けたのであった……!!!


   2→
author : あさみさん

Comment
小説初めてなんでなんかおかしいです…(汗)
しかも、どれくらいの長さになるか本人にもわかってないので、「その1」です…(汗)
これで2話で終わったら、私おばかですね(笑)
まあ、環のやられキャラパワーを出したくて書きました。(どんなだ)

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